IPAが不正アクセス相談窓口を設置

IPAからのお知らせ 本ページは、IPAの発表内容を当社がご案内するものです

「不正アクセス
特別相談窓口」を
IPAが開設しました。

202610.16FRI 開設13:00 受付開始

相次ぐ不正アクセスによる個人情報漏えいを受け、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が、被害を受けている、またはその可能性がある全国の企業・組織を対象に開設した相談窓口です。初動対応の助言、応急処置案、専門業者の紹介を、IPAが直接行います。

運営:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)当社は窓口ではありません相談・通報先はIPAです
TARGET被害の発生またはその可能性がある全国の企業・組織
SUPPORT初動対応の助言・応急処置案・専門業者の紹介
OPERATIONIPA セキュリティセンター 対処調整部
01
SITUATION

いま、何が起きているのか

特定の製品を狙った攻撃ではなく、外部に公開したアプリケーションとアカウントの侵害が起点となっています。

2026年9月から10月にかけて、国内の金融機関や通信事業者をはじめとする幅広い事業者から、不正アクセスによる個人情報漏えいの事案が相次いで公表されました。とくに、大量の個人情報を取り扱うオンラインサービスやアカウントサービス等のシステムが不正に侵入され、個人情報を含むデータが窃取される事案が複数確認されています。

IPAは2026年10月9日、「不正アクセスによる漏えい等の事案を踏まえ、速やかに実施すべき対策等について」を公表し、経営者に対し、サイバーセキュリティリスクを自社のリスクマネジメントにおける重要課題として認識し、自らのリーダーシップのもとで対策を進めるよう求めました。あわせて、外部に公開しているアプリケーション、自組織が利用している外部サービス、保有するデータという3つの対象ごとに、点検と対策を速やかに行うことを呼びかけています。

現段階では、特定のプロダクトやサービスの脆弱性を狙った攻撃とは断定されていません。公表事例の傾向からは、外部公開しているアプリケーションやサービスの侵害、アカウントの侵害が起点となっていることがうかがえます。つまり、標的として選ばれるかどうかではなく、インターネットに接していれば対象になり得るという前提で、自社の状態を見直す段階に入っています。

従業員数名から数十名規模の企業でも、顧客名簿、取引履歴、採用応募者の個人情報など、漏えいすれば取引先や個人に実害が及ぶ情報を日常的に扱っています。被害を受けてしまった情報は、悪用されるだけでなく「窃取した情報を公開する」と脅迫されたり、不正に売買されたりと、二次被害が拡大する傾向が強まっています。だからこそ、不要な情報を持たないことと、異変に気づける状態にしておくことの2点が、規模を問わず問われています。

国の動きも一斉に進みました。10月7日から9日にかけて、個人情報保護委員会、JPCERT/CC、警察庁、国家サイバー統括室、総務省、経済産業省、金融庁、IPAが相次いで注意喚起を公表しています。自社の業種や規模に関係なく、経営判断として確認しておくべき内容です。

2026年10月の経過CHRONOLOGY
  1. 10.07
    個人情報保護委員会が注意喚起・WARNINGを改訂
  2. 10.08
    JPCERT/CC、警察庁が注意喚起を公表
  3. 10.09
    国家サイバー統括室、総務省、経済産業省、金融庁、IPAが相次いで注意喚起
  4. 10.16
    IPA「不正アクセス特別相談窓口」開設(13:00〜)
  5. 10.23
    JPCERT/CCが攻撃類型にAI活用ツールの悪用事例を追加
02
ATTACK PATTERNS

点検の視点になる、5つの攻撃類型

JPCERT/CCが注意喚起で示した類型です。すべての事案で同一の手法が使われているわけではありませんが、自社のどこを確認すべきかを考える手がかりになります。

ASCANNING

既知の脆弱性を探索して攻撃を試行

共通する1つのソフトウェアの脆弱性を悪用するのではなく、標的ごとに既知の脆弱性の有無をスキャンして悪用を試みるもの。脆弱性ではないものの、機器の管理不備(環境設定ファイルやバックアップファイルの窃取など)を悪用する手口も確認されています。

BAPI ABUSE

API経由での不正な操作

一般公開しているスマートフォンアプリを解析してAPIのエンドポイントやキーを特定し、本来画面操作では実行できない内部APIに対して、ユーザー権限の変更、不正なアカウントの作成、不正な形式の認証トークンの付与などを試行。NoSQLインジェクションによるブラインド探索でアカウント情報を特定する事例も報告されています。

CSQL INJECTION

BIツール等のSQLインジェクション

MetabaseのSQLインジェクション脆弱性(CVE-2026-72898)を悪用するもの。APIへの不正なリクエストを通じて悪用され、ゼロデイ攻撃も確認されています。BIツールや従業員向けの管理システムなど、管理・運用側のシステムも被害に遭っています。

DWEB SHELL

Webサーバー上へのWARファイル設置

公開Webサーバーからアクセス可能なアプリケーションサーバー上にWARファイルが設置される事案。含まれるJSPファイルは簡易Webシェルとして動作し、特定のクエリパラメーターをシェルコマンドとして実行する機能を持ちます。

EAI-ASSISTED 10.23 追加

AIを用いたペネトレーションテスト基盤の悪用

Cairn、CyberStrikeAI、ARTEXなどのAIを用いたペネトレーションテスト基盤を悪用した攻撃試行。主にインターネットに公開されたWebアプリケーションを標的に、脆弱性の探索と悪用、管理不備の悪用を試みるもので、インターネット公開されたWSUSサーバーを狙う動きも含まれます。

出典:JPCERT/CC「直近で相次いでいる国内組織における不正アクセスに関する注意喚起」(随時更新)。同注意喚起は、すべての事案で同一の攻撃手法が使用されていることを示すものではないとしています。

03
CONSULTATION DESK

IPAが開設した窓口の概要

被害を受けている、またはその可能性がある企業・組織が対象です。平時の予防相談ではなく、インシデント発生時の初動対応に特化した窓口を、IPAが運営しています。

窓口の基本情報(運営:IPA)

窓口名称
不正アクセス特別相談窓口
開設
2026年10月16日(金)13:00
対象
不正アクセスの被害を受けている、またはその可能性がある全国の企業・組織
相談方法
電話 03-6759-5760
E-mail incident-support@ipa.go.jp
電話受付
平日 9:30〜17:30(12:00〜13:00 を除く)
メール
回答の返信が翌営業日以降になる場合があります
運営
IPA セキュリティセンター 対処調整部

相談できる内容

  • 起きている事象をヒアリングし、被害発生の可能性について助言します。
  • 被害が発生している場合、有効な応急処置案について助言します。
  • インシデント対応を行う専門業者一覧の紹介をします。
  • 他に必要な相談・報告先等の紹介をします。

※ 復旧作業や調査をIPAが代行するものではありません。初動の判断材料と、次に連絡すべき先を得るための窓口です。

この窓口の運営主体はIPAです。当社は相談を受け付けておりません。
電話・メールの窓口はIPA セキュリティセンターが直接運営しており、当社はその代理・取次は行いません。電話番号・メールアドレスはIPAの公式発表によるものです。不正アクセス以外のインシデント、平時の予防的対策、一般的な内容については「企業組織向けサイバーセキュリティ相談窓口」を、個人の方向けには「情報セキュリティ安心相談窓口」をご利用ください。

相談先の振り分け
窓口対象となる内容手段
不正アクセス特別相談窓口 不正アクセスの被害を受けている、またはその可能性がある企業・組織の初動対応 TEL / MAIL
企業組織向け
サイバーセキュリティ相談窓口
不正アクセス以外のインシデント事案、平時の予防的対策、その他のサイバーセキュリティに関する一般的な内容 MAIL
情報セキュリティ
安心相談窓口
情報漏えいの被害に遭われた個人の対処・対策、その他の情報セキュリティに関する内容 TEL / MAIL
04
HOW IT WORKS

連絡すると、どうなるか

「何を話せばよいか分からない」状態でも相談できます。分かる範囲の事実から整理していくのが窓口の役割です。

  1. CONTACT

    電話またはメールで連絡

    被害を受けている、またはその可能性がある時点で連絡します。社名、担当者、連絡先、気づいた日時を手元に用意しておくとスムーズです。

  2. HEARING

    起きている事象のヒアリング

    どのシステムで、どんな兆候が出ているかを伺います。エラーの増加、不審なログイン、見覚えのないアカウントなど、気づいた点をそのまま伝えます。

  3. ADVICE

    被害の可能性と応急処置の助言

    被害発生の可能性について助言を受け、被害が出ている場合は有効な応急処置案の説明を受けます。判断に迷う処置を自己判断で行う前の相談が有効です。

  4. REFERRAL

    専門業者・報告先の紹介

    インシデント対応を行う専門業者一覧の紹介や、他に必要な相談・報告先の紹介を受けます。以降の調査・復旧は専門業者と進めます。

05
CHECK & ACTION

速やかに行うべき点検と、その後の対策

IPAは「外部公開アプリケーション」「利用中の外部サービス」「保有データ」の3つの対象ごとに、点検と対策を整理しています。点検で異常が見つからなくても、対策は進めるべきとされています。

対象
速やかに行うべき「点検」
その後に取り組む「対策」
01 / APPLICATION外部に公開している
アプリケーション
  • 各アプリ・サービス単位で、直近のログに異常が記録されていないか確認する(エラーの出力量、平時との差異など)
  • 直近1か月、その後3か月というように、段階的に対象範囲を広げて確認する
  • 今後複数回調査する前提で、誰がどのように調査できるかを把握しておく
  • 構成要素に未適用の脆弱性対応パッチがないか確認し、あれば速やかに適用する
  • 外部公開範囲の見直し
  • 認証機能(多要素認証・パスワード)の強化
  • アカウントへの権限付与の見直し
  • API連携等、構成要素単位での管理状況・権限付与の見直し
  • ログ取得内容・保持期間の見直し
  • 追加実装可能なセキュリティ対策の検討
02 / EXTERNAL SERVICE自組織が利用している
外部サービス
  • クラウド、VPN等の分類や部署単位の利用も踏まえ、利用中の外部サービスを網羅的に洗い出す
  • サービス単位のログに異常がないか確認する(ログイン失敗の量、ログイン元IP、時間帯など)
  • ログの保有期間や、提供者・利用者で確認できる範囲の違いを整理する
  • 作った覚えのないアカウント、有効化されているはずのないアカウントがないか確認する
  • 認証機能(多要素認証・パスワード)の強化
  • アカウント付与の範囲見直し
  • アカウント棚卸の運用見直し
  • API連携等、構成要素単位での管理状況の見直し
  • ログ取得内容・保持期間の見直し
  • 適用可能なセキュリティ対策の検討
03 / DATA保有するデータ
  • 自らが保有する情報資産を正確に把握する
  • 「不要な情報は持たない」という基本原則のもと、必要最小限にする
  • 窃取された情報の公開を盾にした脅迫や不正売買など、二次被害の拡大を前提に置く
  • 公的機関やセキュリティベンダーが公表する不審IPアドレス等の情報収集を強化する
  • データ保有の是非の再検討
  • データ保管場所の再検討
  • データアクセスのログ取得内容・保持期間の見直し
  • データの暗号化

※ 異常なログやアカウントの発見があった場合は、速やかにセキュリティインシデントと判定し、インシデント対応を進めてください。情報漏えいの可能性を考慮し、専門のセキュリティベンダーへの詳細調査の依頼が強く推奨されています。

06
FOR MANAGEMENT

経営者が認識すべき3つの原則

経済産業省「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」等が示す、経営者の役割です。

  1. PRINCIPLE 01

    サイバーセキュリティリスクが自社のリスクマネジメントにおける重要課題であることを認識し、自らのリーダーシップのもとで対策を進める。

  2. PRINCIPLE 02

    責務を全うするには、自社のみならず、国内外の拠点、ビジネスパートナーや委託先等、サプライチェーン全体にわたる対策への目配りが必要。

  3. PRINCIPLE 03

    平時及び緊急時のいずれにおいても、効果的な対策の実施には関係者との積極的なコミュニケーションが必要。

07
SELF CHECK

自社の現在地を確かめる、8つの問い

IPAの点検項目を、日々の運用で確認できる粒度に置き換えました。チェックの状態はこの端末に保存されます。

情報セキュリティ 自己点検
該当する項目にチェックを入れてください(自動保存)
8 / 8

すべてにチェックが付く状態が、点検を「いつでも始められる」状態です。付けられない項目があれば、そこが最初に手をつける場所になります。

保存しました
08
RESOURCES

一次情報にあたるための参考資料

いずれもIPAが公開している資料です。状況により更新されるため、判断の際は必ず最新の内容をご確認ください。

09
OUR SUPPORT

「どこから手をつけるか」のご相談

当社は町田市を拠点に、ITコーディネータとして中小企業のIT経営を支援しています。セキュリティは特別な設備を導入することよりも、自社が何を持ち、誰がアクセスでき、異変に気づけるかを整えることから始まります。

本ページの内容を自社に当てはめると、「一覧がない」「ログを見る人が決まっていない」といった具体的な穴が見えてきます。点検の進め方の整理、社内研修、生成AIを含むIT活用のルールづくりまで、経営の側から一緒に組み立てます。

※ 本ページはIPAの公表資料に基づき当社が作成したご案内です。当社はIPAの委託を受けているものではなく、相談窓口の代理・取次も行いません。被害が発生している、またはその可能性がある場合は、まずIPAの特別相談窓口へご連絡ください。

IT WORK DESIGN INC.

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  • 社内の情報セキュリティ研修・意識向上
  • 生成AI利用ルールとセキュリティの両立
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本ページについて
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2026年10月16日付で公表した「不正アクセス特別相談窓口の開設について」、不正アクセス対策特設サイト、2026年10月9日付の注意喚起、およびJPCERT/CCの注意喚起の内容をもとに、ITワークデザイン株式会社が中小企業の経営者向けに編集したものです。当社はIPAの窓口ではありません。

掲載内容は 2026年10月28日 時点の情報です。窓口の受付方法・時間、各種資料は変更される場合があります。お問い合わせの前に、必ずIPAの公式サイトで最新の情報をご確認ください。

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